ネパール取材・収集コンテンツ案
2007年2月のPax IV Hyperネパールプロジェクトに付随して予定している「ネパール王国の自然環境を題材とした環境教育デジタルコンテンツの作成」について、取材・収集コンテンツ案を列挙してみました。選択基準は、現在のインターネットに存在しない情報・知識であるかどうか、知識・知恵的価値があるかどうか。
(ネパールはカトマンズのタメル地区)
■動画像
・街の人間・自動車等の動き
・動物の動き
・雲・森の動き(静止画の定点観測のほうがいいかも)
■360度画像 with 音声(Quicktime VR)
・自然の風景(特に山脈・山間部・河川部)
・街の風景(寺院・道路・ゴミ処理場)
・ボーイスカウトの活動風景(会議室・河川・森林・観光地)
■静止画像
・自然の風景(特に山脈・山間部・河川部)
・街の風景(寺院・道路・ゴミ処理場)
・ボーイスカウトの活動風景(会議室・河川・森林・観光地)
■取材内容
・自然、文化、宗教、思想について
・活動、教育について
・現地特有の知識・知恵について(重要)
いま、インターネット上に存在しない情報を、今回の渡航でインターネット上に持ってきたい。また、情報の見せ方も臨場感・解像感を重視し、文字ばかりではなく五感に訴えるように工夫したい。次回は、取材してきたコンテンツをどう加工するか、どうWEBで公開するかを検討してみます。
モンゴルプロジェクト2006:報告会のお知らせ
早稲田ローバースのページからのコピーです。
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さて、本年9月に実施しましたモンゴルプロジェクト2006の報告会を実施しますのでお知らせいたします。
日時:2006年12月16日(土)14:00〜
場所:早稲田大学学生会館 W406会議室
内容:プロジェクトの経緯、プログラム報告、質疑応答、その他
質疑応答を含めて2時間程度を予定しております。どんな事をしていたのか知りたい、プロジェクトに興味がある、モンゴルに行ってみたい等、興味のある方には是非来ていただきたいと思っております。準備中、派遣後にもプロジェクトに対するご意見を様々な方から頂きましたが、報告会の場で直接伺いたいとも思っております。モンゴルで私達がしてきた経験、感動を皆様と共有し、これからのローバースカウト活動の活性化にもつなげて行きたいと考えています。
参加していただける方は、mongolia@rovernet.jp にご一報くださいますようお願い致します。多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。
批判の仕方
11月22,23日に大学の研究展示会があり、私の所属する研究室も丸ビル1階に展示をしていたため、二日間(実際には最終日には有楽町に泊まったので三日間)丸ビルに通っておりました。その中で、竹中平蔵前総務大臣の話を聞くことが出来たので、簡単にまとめておきます。
竹中さんが大臣だった時代に、マスコミや周囲にいろんな批判を受けたそうなのですが、その批判は大きく3つに分けられたということです。
1、コントラリアン的批判: 白といえば黒にすべきといい、黒といえば白にすべきというなど、とにかく逆のほうがいいと批判する人たち
2、永遠に真理的批判: もっと慎重に、もっと安全に、もっとスピーディにといったふうに、ある意味当たり前のことを言っている人たち
3、レッテル的批判: 大臣はこーゆー思想だからとか、こーゆー宗教はこうだからと、初めからレッテルを貼ってしまって批判する人たち
パックスも批判されることがたまにありますが、わりと3が多い気がする。。。批判じゃなくて、改善案・代替案がほしいですよね。
ネパールプロジェクトの近況 その6
最近、ブログへの投稿が出来なかったのですが、また書き始めようかと思います。最近まで、少しプロジェクトは忙しい時期でした。進行状況の報告をしようかと思っています。
■ 計画書の完成
ネパールプロジェクトの計画書が完成しました。現在は助成金の申請をしながら実施要項(現地で実施する活動などの詳細を載せた書類)を作成しながら各プログラムを煮詰めている状況です。各プログラムチーム同士でミーティングを実施しています。
計画書のダウンロードはこちらから→Download file
■ 各プログラムに煮詰め方
僕はプログラムの1つである。Mottainaiプログラム(河川でのゴミ問題に対する取り組み)のチームのメンバーなのですが、計画書ベースの内容をもう一度見直すという作業をしていました。本当に現地のニーズにあっているのか。再考すると結構、欠点が見つかってきます。夏のテンション高い時期にバババと作っていたからでしょうか(笑)。今は、チームメンバーの僕ともう一人が隣接する町に住んでいたおかげで深夜に町境のファミレスで閉店まで話をしています。まだまだ完成には程遠いのですが、煮詰まってくれば良い感じになっていくのではないかと期待をしています。
■ リスクマネージメントについて
ネパール王国に近況はニュースを通して、またはカウンターパートであるネパールスカウトとメッセンジャーをする事で知る事ができます。今年の春にネパールの国王が主権を国民に返してからネパールの主要な政党と毛派がこれからの政治に関して話をずっとしていきました。両者の和平に対する話合いがやっと形に成り始めてきました。治安は良くなっていくのではないかと思っています。しかし、リスクに備えるにこした事はないし他にもクルーの活動の姿勢という事にも考えていく必要があるんじゃないかなと思っています。
■ 今後の予定
12月の初旬位までに、プログラムについて煮詰めていき、活動のリハーサルなどをしながら調整していきたいと思っています。プログラムが煮詰まってきたらそれぞれのプログラムについて紹介していきたいと思っています。
(ネパール都市部における放棄されたゴミ)
最後に写真をのっけようかと思いました。上の写真はネパールの都市部のゴミです。ネパールスカウトが河川部のゴミ問題に対して取り組みたいと言っていた事がわかる様な気がします。僕たちは技術は何もないけれども、ゴミ問題に対して日本で行っている活動を伝える事などして良いプログラムが出来たらいいなと思っています。
論文(報告書)・発表・企画書(助成金申請書)の書き方
研究者は論文を書いたり、発表をしたり、または研究資金を獲得するために研究計画書を書いたりします。その論文・発表・計画書は、できれば良質なものであってほしい。ということで、How to write a good research paper and give a good research talkというサイトをご紹介いたします。英語のサイトで、しかも本来はコンピュータサイエンティスト向けのようですが、論文やら発表やら企画書は、国際協力活動や環境保全活動等でも必要な技術ですし、上記のサイトは特にコンピュータサイエンスに特化した内容ではありませんので、参考に出来ると思います。英語を読むのが面倒な方むけに、いくつか抜粋を。
■論文(報告書)の書き方
・通常は、アイデア⇒研究活動⇒論文執筆の順番だが、アイデア⇒論文執筆⇒研究活動、のほうが良い。
・どんなに良いアイデアでも、自分の中だけに留めておくだけでは無意味。書くべし、喋るべし。
・読者は加工された工芸品が欲しいのではなく、再利用可能な知恵・知識が欲しい。
・書いたら、いろんな人に見て・読んでもらおう。賞賛より批判・問題点の指摘を歓迎しよう。
・箇条書き、段落構成、図、グラフ、写真等を有効活用しよう。
・受動態ではなく、能動態で書こう。
■発表(プレゼンテーション)の仕方
・あなたの論文がハンバーガーだとしたら、発表はハンバーガーの宣伝である。
・発表はあなたの頭のよさを判らせるものではなく、論文のすべてを伝えるものでもない。直感的にあなたのアイデアを理解させたり、論文を読む動機付けをしたり、聴衆を興奮させたり刺激させるものである。
・なによりも、聴衆が寝ないようにすべし!
・発表の2割は動機を、8割はアイデアを述べるべし。それ以外はいらない。
・発表の場で謝るな、言い訳をするな!
・発表の際は、自分自身が熱狂的になれ。自分自身が熱狂的にならずに、どうして他人を熱狂的(興味を持たすことが)できるか。
・質問は歓迎する。質問こそ、あなたと聴衆をつなぐ最良の方法だ。特に発表中の質問も歓迎したい。
・制限時間は必ず守れ。制限時間を越えると聴衆はそわそわしたり、聞くのを止める。それ以上、発表する意味がなくなる。
■企画書(申請書)の書き方
・研究資金(助成金)は非常に重要だ。そのプロジェクトの実施にすら関わる。
・申請が通るか通らないかは、ほとんど運みたいなものだ。あなたの企画書はざっとしか見られない場合が多い。そのざっと見られる瞬間に、その読者を確信させろ。
・あなたのアイデアと、なぜあなたがそのアイデアを実行するに値する人間かを述べる。
・アイデアを語ると同時に、具体的な手法・方法・技術・過去の実績を述べよ。大体の企画書は抽象的なアイデアだけで、裏づけが足りない場合が多い。
・あなたの専門分野や、専門分野での位置づけ・格付けを述べよ。
・理想的な企画書。
1、明確な大きな問題点
2、具体的かつ重要な問題点
3、あなたの前途有望なアイデア
4、あなたの世界レベルのチーム・メンバー
5、期待される成果
6、具体的な計画
7、だから、お金をちょーだいな!
・必ず1ページの概要を添付すべし。ほとんどの審査委員は概要しか読まない・読めない。
・助成機関の動機・問題意識を理解しろ。場合によってはメールではなく、電話や訪問でコミュニケーションを取れ。
・提出前に、いろんな人の企画書・申請書を読んでもらったり、自分も他人のを読むべし。
あなたはどれだけ金持ちか・貧しいか?
あなたの年収(日本円でも可)を入力するだけで、世界で何番目に金持ちかを判定してくれるGlobal Rich Listというサイトがあります。年収550万円以上だとトップ1%に入るようです。世界では貧困問題が大きな課題になっていますが、今一度、自分の位置づけを確認し、行動してみてはいかがでしょうか?
最近は文字ばかりだったので、ミャンマーのバガン遺跡(世界三大仏教遺跡の一つ)の夕日の写真を。お金だけが基準ではないことが、このような景色を見ていると、思い出されます。
【Pax IV Hyper General Meeting#3, 2006】
以下の内容で、Pax IV Hyper総会を行います。
メンバー以外で参加希望者がいらしましたら、ご連絡頂けると幸いです。
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「Pax IV Hyper 2006年第3回総会」
日時:2006年12月10日(日)12:55-17:40
場所:早稲田大学学生会館
参加:約15名
内容:
・早稲田大学ローバース モンゴルプロジェクトについて
・Pax IV Hyper ネパールプロジェクトについて
・ボーイスカウト日本連盟 若い成人のためのミニ集会について
・Pax Circus デジタルコンテンツ制作プロジェクトについて
・その他
Quicktime VRに関する考察(個人的メモ)
「ネパール王国の自然環境を題材とした環境教育デジタルコンテンツの作成」の実施における、使用予定の各種技術や参考研究等についてのメモです。
今回使用予定のQuicktime VRでは、360度画像の作成が可能となるが、360度画像といっても風景(全周囲)画像と個体(物体回転)画像の2種類が考えられる。もちろん、この2種類を組み合わせて利用するのも良い。
Quicktime VRを通常の静止画像や動画像と比較する。撮影や編集に若干の手間はかかるが、静止画像と比較して、立体物の全体像を対話的に鑑賞可能であるところが、メリット。また、動画画像より高解像度・高画質であるのもメリット。
技術開発・コンテンツ制作の方向性としては、国連大学のAyuquila River e-Case Studyを目標・参考としたい。珍しい技術を用いたコンテンツ制作だけでなく、総合的な知識・情報を含んだ、環境教育・自然保護コンテンツの製作。また、環境教育だけでなく、文化資源の保護・希少文明のアーカイブ化等にも貢献できるかもしれない(文部科学省報告書:文化資源の公開と利用 −人工現実感−)。
ビジネスモデル・ソーシャルモデル等についても今後検討・議論していきたい。
ノーベル平和賞受賞者はボーイスカウト出身
昨日、バングラデシュの友人と話しをしていて得た情報。今年度のノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス氏は、少年・青年の頃には、バングラデシュのボーイスカウトに参加しており、現地の最高位である「プレジデント・スカウト」までなっていたそうです。最近では、ボーイスカウトとの直接的な関係はないようですが、講演やスピーチでは、ボーイスカウトで多くのことを学んだというような発言をされることもあるようです。ちょっと、ノーベル賞にも親近感が(笑)。
日産科学振興財団からの助成決定!
このたび日産科学振興財団の平成18年度「理科/環境教育助成」から助成を頂ける事が決まりました!この申請はパックスの加藤・青木の二人で申請を出していたもので、ネパールプロジェクト自身への助成ではなく、ネパールプロジェクトの活動を撮影・編集・利用することにより、環境教育コンテンツを作成し、実際に日本国内で環境教育ワークショップをやるという内容です。以下、申請書からの抜粋で概要を載せておきます。
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■「ネパール王国の自然環境を題材とした環境教育デジタルコンテンツの作成」
本提案では、開発途上国の自然環境問題を題材とし、インターネット上に環境教育用マルチメディアコンテンツの構築とそれを利用したワークショップの開催を目的とする。題材としては提案者が取り組んでいるネパールにおける自然環境保全プロジェクトを用いる。このプロジェクトは2002 年から始まり、今までに延べ47 人が、現地で環境調査や子供たちや農民に対する日常生活が及ぼす自然環境への影響をテーマにしたワークショップを実施し続け次回が7 回目となる。そこで撮影された全方位静止画像・動画像等をインタラクティビティを持ったデジタル地図に配置し、従来の静的なE-learning コンテンツとは異なる、動的かつ高次元なマルチメディアコンテンツを提供すると同時に、日本国内でこれらを用いたワークショップにより、日本にいながらにしてネパールや地球全体の時空間的な広がりを青少年に体感させ、知識や技術だけでなく感性の教育にも繋げたいと考えている。
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今後、横澤君がクルーリーダーとして準備中のネパールプロジェクトと、加藤君のネパールデジタルコンテンツ構築プロジェクトの二つが並行して、協力し合って動いていくことになります。我々としても新たな取り組みになりますので、今後が楽しみです。また、初めての試みですので、アドバイス・コメント等も皆様から頂けたらと思ってます。今後ともご協力をよろしくお願いいたします。