思考の場所
一応3月までは社会人なんですが、すでに有給休暇中ということで、学生並の春休みを過ごさせていただいております。休暇に入ってすぐに動き出したものの中に、ミャンマーのバガン遺跡への旅行の準備と、パックスのNPO法人化の準備の2つがあります。この2つともパックスメンバーで同年齢のYNGSW君(子音は省略)と二人でやってます。外から見たら凸凹コンビらしいですが、お互い平日昼間に時間を空けられる&スキル的に補完関係にあるということで、一緒にやっています。
さて、春からの新生活に向けて、神奈川県藤沢市の新居周りの見学をしたり、大学のキャンパスに行ったりしながら思ったことを書きたいと思います。それは、思考するための場所。というのは、事務処理に追われたりするオフィスや、みんなが何故かよく分からないけど急いでいるオフィス街では、じっくり・しっかり・深く考えることができないのではないか?と思うのです。そうすると、仕事にしても、生活にしても現状維持をするのにイッパイイッパイになって、新規提案・改善等はなかなか思いつかないし、ましてや行動にも移せないのではないか。
(2002年に訪問したイギリスのケンブリッジ大学)
学生時代にはノーベル賞を多く輩出している大学やその街を見てきたのですが、それらに共通するのは、勉強というか、研究というか、考えるための環境が整っていると感じたことです。同じ1日、同じ1年を過ごしていても、本質を追求する時間が多く取れそうな街づくりができているなぁと。
(春から通学する慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)
日本のボーイスカウトについて、深く考えられる環境はどこか?残念ながら、各団、各隊の指導者の場合は、スカウトの指導という”現場”の役割をこなすのがやっとだと思うのです。実際に僕も高校生年代のスカウトの指導者として活動に参加するときなどは、そうなってしまいます。というわけで、やはりユース世代が、何も縛りがない環境で、自由に、そして深く考えるというのには意味があるのではないかと思うのです。みんな、頭、使いましょうー。
ソニーを退社します(個人的な報告)
2006年3月末をもって、これまで3年間勤務したソニー株式会社を退社し、4月からは慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程に入学することになりました。実は有給休暇の消費もあり、本日から3月末まで休暇になっており、事実上昨日が最終勤務日でした。ソニー勤務中は、本社研究部門配属ということもあり、機密・情報漏えいに注意をしており、ほとんど仕事上の話はできませんでした。しかし、今後は学生ですので、オープンになれると思います。
また、退社・入学に伴い、引っ越します。神奈川県藤沢市辻堂の海まで約10分のところに、人生で初めて一人暮らしを3月から始めます。これまでの川崎での高層階での生活、超満員電車での通勤から、海近くの古い2DKのアパートで、車か自転車での通学になります。学生になるということから、時間的・身分的にもかなり自由になります。当然Pax IV Hyperに対してもこれまで以上に関わっていけると思います。
今後とも皆様のご指導、どうぞよろしくおねがいいたします。
潜在意識と発想力
急にお題を挙げられ、じゃあ、良いアイデアを出してくださいと言われても、出てくるものは浅はかなものばかり。かといって、長い時間検討時間を与えられても、考えられる時間は十分に取れたとしても、出てくるアイデアは大したこと無かったりする。
(ネパール、カトマンズの風景。本文とは関係ありません。。。)
本当に良いアイデア・発想というものは、潜在意識下にそのお題を常に置いておき、決してそれについて真剣に考えるのではなく、ふとした環境変化・日常生活において、ピカっと閃くものなのかなぁと最近思うのです。重要なのはそのお題を潜在意識下にしっかり置いておくこと、そしてあらゆる環境に身を置いたり、いろんな刺激を受けたり、五感でそのお題に関係する/しないモノを感じていれば、いつか発火するのではないかと。あと重要なのは、そのピカっと思いついたものを、サッとメモをできるようにしておくこと。僕は最近は携帯のメモ機能を使うようにしてます。
報告:【Pax IV Hyper General Meeting#1, 2006】
報告:【Pax IV Hyper General Meeting#1, 2006】
昨日・今日で、新潟県の湯沢にてパックス総会を行ってきました。議題のうち、Pax IV Hyperの運営体制、今後の体制についてご報告をさせていただきます。
■代表の交代
これまでPax IV Hyperの代表は青木(神奈川海老名2団、東京港3団慶應RS)が約2年間勤めておりましたが、組織の若返り・今後の動きを睨み、加藤君(東京豊島4団、東京新宿2団早稲田RS)が第3代目のPax IV Hyperの代表に就任することになりました。今後とも、ご指導ご鞭撻下さいます様、どうぞよろしくお願いいたします。ちなみに青木は今後も広報担当という位置づけで、こちらのブログの書き込みは継続いたします。
■Pax IV Hyper NPO化
さらなる組織の強力化・活動の高度化の為に、NPO法人格の取得に向けて、動き出すことになりました。まずは、その法人格取得について勉強から始まりますが、2006年度中に法人格を取れるよう、頑張っていきたいと思っております。
■Pax Circusについて
今回の代表の交代と同時に、前代表を含めた一部の社会人メンバーは活動の軸足を、ローバースカウト/ユーススカウトという枠組みからは外れそうな新しいステージに移そうと準備中です。その取り組みはPax IV Hyperではなく、今後はPax Circusとして取り組むことになりました。まだ内容は未定なんですけどね(笑)。
以上、2006年になり、体制に変革を起こしておりますが、すべては我々自身、活動のさらなるレベルアップの為に行ったものでありますので、皆様の変わらぬご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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(総会の様子:中央が新代表加藤です。)
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(新体制初日の快晴っぷり!)
戦争の本
世界のボーイスカウト運動では、Gifts for Peaceという取り組みがなされていて、各国のボーイスカウトが平和に関する何らかの活動をすることになっています。また、ボーイスカウト日本連盟でもギフトフォーピースプロジェクトとして様々な取り組みをやっているようです。ということで、本日は平和の反対?の戦争に関する本で、僕が最近読んだのをご紹介いたします。
■大空のサムライ〈上〉死闘の果てに悔いなし
■大空のサムライ〈下〉還らざる零戦隊
■ちょっとピンぼけ
■ベトナム戦記
■本当の戦争の話をしよう
「大空のサムライ」は、第2次世界大戦時(主にアジアが舞台)の日本の零戦パイロットが書いた本です。著者であり、200回以上の空戦で敵機大小64機を撃墜したエース(撃墜王)である、坂井三郎氏の武勇伝でもあり、戦争の最前線の雰囲気がわかる本でもあります。「ちょっとピンぼけ」は同じ第2次世界大戦を書いたものですが、舞台はヨーロッパで、書いたのは報道写真家のロバートキャパです。
また、「ベトナム戦記」は作家の開高健氏の従軍記で、さすが作家が書いただけあって、表現が写実的で、人間が殺される部分の記述なんかには気持ち悪さすら感じました。そして、今読んでいるのが、「本当の戦争の話をしよう」で、同じベトナム戦争を舞台にしたもので、これは米軍の兵士が書いた短編小説集です。
第二次世界大戦とベトナム戦争、そして日本人著者と外国人著者、また著者の職業が軍人であるか、ジャーナリストであるか。いろんな戦争が、いろんな視点から書かれていますが、共通して言えるのは、やはり戦争はあってはならないということ。そもそも同じ種が殺しあうというのは人間しかいないという、おかしさ(いかなる動物でも同じ種同士で殺しあうことはないらしい)。おそらく戦争をやっている国の人たちは、平和のことは望むことはできても、毎日を生きるのが必死だと思うので、戦争の無い国の人たちこそ、真剣に取り組むべき課題だと思いました。
設立から5年間の活動のまとめ
Pax IV Hyper設立から今度の3月で5周年になります。ということで、これまでの5年間の活動を箇条書きでまとめておきました。最近、Pax IV Hyperを知ったという方には参考になるのではないかと思っております。
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■2001年
3月 Pax IV Hyper設立
8月 ボーイスカウト日本連盟 ムート2001 国際センター運営
10月 第10回スカウティング研究集会発表
12月 第1回ソニーマーケティング学生ボランティアファンド助成獲得
■2002年
3月 ネパール果樹植林プロジェクト実施
7月 ボーイスカウト世界ユースフォーラム参加@ギリシャ
8,9月 第1回ネパール国際協力協同プロジェクト実施
12月 第2回ソニーマーケティング学生ボランティアファンド助成獲得
■2003年
1月 パックス村開発プロジェクト@新潟県松之山町開始
2月 独立行政法人環境再生保全機構海外派遣研修(マレーシア)参加
2月 高崎経済大学ローバーススクワイヤートレーニング運営
3月 ネパール・カンボジアプロジェクト実施
7月 国際協力ユースフォーラム2003運営
7月 英国ローバーネット調査派遣
10月 パックス村開発プロジェクト@新潟県柿崎町に移動
11月 第14回スカウティング研究集会発表
12月 第3回ソニーマーケティング学生ボランティアファンド助成獲得
12月 イオン環境財団助成金獲得
■2004年
2月 高崎経済大学ローバーススクワイヤートレーニング運営
2,3月 第2回ネパール国際協力協同プロジェクト実施
4月 パックス村開発プロジェクト@新潟県上越市に移動
9月 独立行政法人国際交流基金助成金獲得
10月 新潟県中越地震復興支援ボランティア実施
■2005年
6月 ボーイスカウト埼玉県連盟国際セミナーの運営・発表
6月 慶應義塾大学看護医療学部の授業にて講演
8月 ボーイスカウト世界ユースフォーラム参加@チュニジア
8月 ボーイスカウト日本連盟スカウトムート2005参加
8,9月 モンゴルプロジェクト実施
10月 Pax Workshop for Emerging Scoutingの運営・発表
11月 第15回スカウティング研究集会発表
12月 国際シンポジウム(LEAD関連)での発表
■2006
dreams come true…..
モンゴル国科学アカデミー総裁に対して活動発表
1月13日にNPO法人ランドガード主催の勉強会に出席してきました。パックスからはモンゴルプロジェクトに関連する5人の出席でした。当日のプログラムは以下。
・ あいさつ NPO法人ランドガード理事長
・ 乾杯 NPO法人ランドガード会長
・ 映像「中央ゴビ」 北陸先端科学技術大学院大学へのモンゴルからの留学生
・ 講和「モンゴルの自然と科学」 モンゴル国科学アカデミー総裁バートル・チャドラー博士
・ 「モンゴルでのローバー活動報告」 Pax IV Hyper(ボーイスカウト)
・ 「新エネルギー バイオマスの展望」 NPO法人アペックス
・ 閉会の言葉 NPO法人ランドガード副理事長
チャドラー総裁の話によると、モンゴルの国土のうち50%が風力発電に向いており、さらにその中の1/5、つまり国土の10%が特に風が強い地域で、風力発電には最適とのこと。モンゴルでの砂漠化の大きな原因は、山羊の増加と中国からの砂が入ってくることだそうです。さらにモンゴルは地下資源が豊富で、まだあまり開発もすすんでないとのこと。もし石油や石炭が今後開発されるとしたら、環境問題にも影響しそうで、今後の地下資源の活用方法に注目が集まりますね。
またアペックスの発表にあったバイオマスについては、LEADの知り合いで、九州バイオマスフォーラムで代表をされている方からも話を聞いていて、今後期待されている自然エネルギーだそうです。バイオマスとは、上記WEBサイトによると、「バイオマスとは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」です。バイオマスは、地球に降り注ぐ太陽のエネルギーを使って、無機物である水と二酸化炭素(CO2)から、生物が光合成によって生成した有機物です。したがって、私たちのライフサイクルの中で、生命と太陽エネルギーがある限り持続的に再生可能な資源です。」だそうです。
教育者
ボーイスカウトは教育団体である。つまりボーイスカウトの指導者は教育者である。ということで、ボーイスカウトに限らず、僕がお世話になってきた素敵な教育者たちについて書いてみよう。
中学校の時の校長先生。学校の放送で、「3年3組青木君、3年6組北村君、至急校長室まで来てください」と呼び出されたこともあります。で、教室で「おい、何をやらかしたんだよー?」と友人達に言われながら校長室に行くと、「えっと、春キャンプのことなんだけどさ。。。」とボーイスカウトの春のキャンプの話が校長先生からされます。そうなんです、僕のボーイスカウトの指導者=僕の中学校の校長先生だったのです。教え子の成長のためには、公立中学校の施設さえ自由に使っちゃう大きな男。
バングラデシュのボーイスカウトの指導者セリムさん。首都ダッカの空港に着いた日本のボーイスカウトを迎えに来てくれてた彼は、何故か空港の待合い室とかではなくて、入国審査のゲートを越えてこっちまで入ってきたのです。で、いきなり、「チョロジャーイ!(さあ、行こうという意味。ベンガル語。)」と言いながら、僕らのパスポートを誰かに渡して、僕ら全員を審査をすることなく、ゲートの外に。。。審査はどこか別のところでパスポートだけでやっていたようです。国境を越えた友情、1年ぶりの再会の為に、入国の制度すらパスする大きな男。
大学時代の恩師。世間的にも有名な方で、政府のお仕事もたくさん引き受けていらっしゃいます。にも関わらず、自分の学生を最優先に考えてくださっていて、学生と過ごす時間をとても大切にしてくださいます。イギリスのケンブリッジ大学に連れて行ってもらったり、ドイツではおいしいビールをご馳走になったり、オーストリアでは学会のついでにザッハトルテをご馳走になったり。学生のためには、政府の仕事すら断り、地位とかを気にしない大きな男。
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(長い旅の途上を奄美大島の砂浜で読んだ。真の教育者になるまでの長い旅の途上な僕。)
僕がお世話になってきた素敵な教育者の皆様に共通するのは、物事の本質・本筋の指導はしっかりし、細かいことには口を出さず、教え子のためには自己犠牲・制度違反すらを犯す、でっかいハートの持ち主。教育者たるもの、ビックでないとね!!
風力発電について2(特にスペインでの風力発電)
ちょうど一ヶ月前にモンゴルプロジェクトでの「風力発電について」というエントリーを書きましたが、今日はその続編という意味も込めて、個人的な勉強の記録と来週の予定を。
「Wind Power in Spain」というページを見つけて、風力発電全般や、スペインでの風力発電事情について読んでました。そこからの幾つかのメモを。
・ 風力発電量世界ランキング:1位ドイツ、2位スペイン、3位アメリカ、4位デンマーク、5位インド。
・ 地域によっては平均すると総必要電力量の6%、強風の日だと25%が風力発電によりまかなわれている。
・ 風力発電機(タービン等)会社やその設置会社についてもスペインの会社が有力である。
・ スペインでの風力発電は環境的視点により流行っているのではなく、経済拡大による、エネルギー需要の増大により支えられている。
・ スペイン政府としては、石油エネルギーへの依存度の低下、二酸化炭素排出量の低下を期待している。
・ タービン技術の向上により、より少ない風力でより多くの電気を発電でき、またそのコストも昔に比べると飛躍的に下がってきている。
・ 風力発電機を売るビジネスだけでなく、発電した電力を売るビジネスにも様々な工夫がある。
・ 電線を国をまたいで敷くとより効率があがる。ドイツが強風のときはその電気をフランスに送るといった感じで。
なお、パックス・モンゴルメンバーは来週金曜日(13日)に、○○重工株式会社や、その会社が設立したNGO、そしてモンゴル科学アカデミーの方が参加する会議に出席させて頂けることになりました。地熱発電、風力発電、太陽光発電などについて話しあいがされるようです。ビジネスとしてもチャンスでしょうし、環境問題の解決策としても一つのチャンスだし、僕個人としても新たな分野に触れるチャンスを頂け、楽しみです。
そうそう、第4回世界水フォーラムの運営(?)にはボーイスカウトメキシコ連盟も関わっているらしいですよ。ボーイスカウトの環境問題への関わり方が積極的・具体的になってきましたね。
カマドウマのから揚げ
このタイトルを見て、ひぇーーーって思った人、貴方はわりとナチュラリストですね(笑)?カマドウマが何かってのを知っている時点で、自然好きというか、自然に触れてきたんだと思われるわけです。カマドウマは別名便所こおろぎと申しまして、こうろぎを(ひどい言い方をすると)すごくグロテスクにした感じの虫です。キャンプに行くと、便所にいたり、テントの中に入ってきたりします。僕は通常の虫は大丈夫ですし、むしろ虫取りなんかは好きなんですが、こいつとはあまり仲良く出来ません。なんか見た目が気持ち悪いんです。別に、刺したり、噛んだり、病気を媒介するわけでもないのに、見た目だけで嫌われちゃうかわいそうな虫。
で、一昨日、ボーイスカウト仲間と飲みながら昔のキャンプの思い出話をしてたら、カマドウマが出てきたわけです。飲み屋にいて、小エビのから揚げとかをつまみながらだったので、カマドウマのから揚げという発想にもなったのです。。。けど、イナゴの佃煮がありうるんだから、同じバッタ系ということで、カマドウマのから揚げがあっても”論理的”にはおかしくないかな?ちなみに最近はちゃんとしたキャンプをしてないせいもあり、あまりカマドウマ君にも会っていません。
新年早々、アホなエントリーで失礼いたしました。