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年別アーカイブ: 2007

ブータンとの関係

最近、ブータンを訪れた時にお世話になったKeys to Bhutanという旅行会社の方とメールをやり取りしていて、彼の会社のウェブサイトを日本語訳してあげることにしました。僕らは、ブータンに入国する直前まで、出発国であったネパールの空港でビザの問題が発生して、その日にブータンに渡れるかどうかわからないといった状況に陥り、その際にこのKeys to Bhutanの人が、彼らの旅行会社を使っているわけでもないのに助けてくれたのです。ブータンという国はつい最近まで鎖国をしていたらしく、現在でも外国人旅行者は1日200ドル払うという金額固定の旅行を強いられている国で、なかなか旅行のしにくいイメージがあります。そんなイメージを少しでも払拭し、あの美しきブータンにより多くの人が行ける様になるためのウェブサイト日本語訳です。

Keys to Bhutan English Website(本社:英語版)
Keys to Bhutan Japanese Website(日本語訳作業中)

そんな彼とスカウト関連の話になったら、最近旅行のアテンド中にスカウト活動をやっているのを見かけたので、写真を撮ってきたよと、下のような活動写真を頂きました。

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ブータンのスカウトといえば、数年前に愛知連盟のローバースカウトが現地のベンチャー・ローバーレベルのスカウトと活動していましたよね。是非、また日本のスカウトとブータンのスカウトが交流・活動できたらいいなぁと、ウェブサイトの翻訳や、この写真を見ながら思っていました。パックスでネパールに行くときに、周辺見学としてブータンに立ち寄るものありですよー!

パックのロールスロイス:グレゴリー

スカウティング研究センター事務局の日記さんの記事により、世界ジャンボリー派遣バッグの存在を知りました。この記事のコメントではこのバッグに対して概ね好意的に捉えているように見えますが、私個人的にはどうしても、「あぁ、またかぁ」という印象を持ってしまいました。一言で言って、ださいし、実用的ではなさそう。ボーイスカウト日本連盟から出される備品の多くに同じような印象を持っており、スカウトが活動で使う道具をかっこよくしたり、実用的にしないと、ボーイスカウトのイメージ全体すら落ちかねないと考えているのです。少なくとも、もし自分が世界ジャンボリーに参加するとしても、このバックは使わずに自分のバックパックで参加したいだろうなと考えてました。

ボーイスカウト・バックパックというキーワードでは、グレゴリーの存在は無視できません。先日も、グレゴリー・ブック—バックパック大全という本を読んでいたのですが、世界の冒険家やアメリカの軍隊で使われているバックパックメーカーであるグレゴリーは、そもそもはボーイスカウトのウッドクラフトの一環でいわゆるフレームザックを作ったウェイン・グレゴリーが創業したものであり、ある雑誌ではパックのロールスロイスとすら呼ばれているそうです。上記の本でも、創業者でありボーイスカウトであるウェイン・グレゴリーのインタビューが掲載されており、ボーイスカウトとグレゴリーのパックの深い関係が述べられています。実は、パックスのメンバーでもグレゴリーのバックは人気で、先日新潟に行ったときも3人が同じタイプのグレゴリーのバックを使っていました。

また、今回の派遣バックがダッフルであり、マクドナルドのロゴが入ってるのも気に入りません。僕がカナダ・アメリカに自転車旅行に行ったときも、バングラデシュ・ネパールに国際ボランティアに行ったときも、ダッフルなんて選択肢は無く、常にバックパックでした。自然の中を行動する、両手を自由に使えるようにするという意味で、バックパック以上の選択肢はないと思っています。そして、マックのロゴ。中学生ぐらいまでのスカウトだったら恥ずかしくないのかもしれませんが、高校生以上ではマックのロゴが入ってたら恥ずかしくて使えないのでは?モンベルブランドならまだしも、マックブランドがアウトドア志向の人にとって魅力的なブランドであるだろうか?

ちなみにパックスのネパールプロジェクトにおいても、モンゴルプロジェクトにおいても、プロジェクト実施国で派遣団ジャケットを購入する慣例があり、本物か偽者かはわからないけど(笑)、毎回ノースフェイスのアルパインジャケットを現地で安価でそろえています。 活動の中身の品質を高めるのも大事だし、外見のデザイン・イメージを良くするのも大事だと思います。そんな意味で今回の派遣バックには賛成できないのです(実際に支給されてそれを使わざるを得ない方には申し訳ないですが)。
「パックは背負うのではなく、着るのだ」(ウェイン・グレゴリー、グレゴリー創業者)

ネパールプロジェクト2007報告書公開

2007年2,3月に実施したネパールプロジェクトの報告書を以下に公開いたします。187ページ、49MBと、やや重いファイルですので、ダウンロードの際はお気をつけください。今後国際協力プロジェクトを実施する際に有用になるであろう活動経緯・経験等が書いてあると思います。

ネパールプロジェクト2007報告書

もちろん、プロジェクトに対するコメント・質問等も、お待ちしております。
以上、よろしくお願いいたします。

世界スカウト財団事務局長との対話

本日、先輩に誘われて現在来日中の世界スカウト財団(World Scout Foundation)の事務局長の方とお会いしてきました。この方はベトナムの赤十字で働いたり、日本の一橋大学に短期留学をしたり、現在はスイスはジュネーブの世界スカウト財団で働いている方で、とにかくスカウト経験だけでなく国際経験も豊かなアイルランド出身の紳士でした。

ボーイスカウト活動に関するいろんな雑談をしていたのですが、「青少年にとって、いろんな誘惑・他に楽しいことがある、この日本において、ボーイスカウト活動を続けている理由はなんなんですか?」といった質問を受けました。確かにアジア諸国では、あまり選択肢がない中でスカウト活動をやっている場合が多そうですが、日本ではこの質問は真っ当な質問であり、かつ今後の日本のスカウト人口を増やす為にもGood Questionなわけです。
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僕の答えは、↑こんなこと(バングラ・ネパール・モンゴル等の各種国際協力プロジェクトを支えてきた元ローバースカウト達@新潟県上越市ぐったり村)をできるのはスカウト出身だからこそであり、また、学生時代から社会への奉仕・サービスを根付かせてくれたのもスカウト活動だからと考えています。

それ以外にも国際的なスカウト勢力・スカウト政治の中でのアジアの立場、日本への期待等も話をしてくれました。何よりも印象的だったのは、「ローカルのスカウト活動がこれほど自立していて、そして成功しているのはアメリカ以外では日本やアジア諸国しかない」みたいなことを仰ってました。たしかに、学校教育と密接な関係を持っているアジア諸国のスカウト活動や、なんだかんだいいながら、全国各地に自立した団が存在する日本などは世界的にみたら、高い品質を保っているんでしょうね。

965ロケット by アメリカのボーイスカウト

いつも読んでいるテクノロジー・ガジェット系のウェブサイトに、ボーイスカウトの記事があってびっくり。

965本のロケットを同時発射して世界記録達成(動画付き) 

たしかにペットボトルなどでのロケット作成は、カブやボーイにとっては面白いプログラムだと思いますが、それを1000本で挑戦するとなると、ただの遊びを超えて、ギネスへの挑戦ということになり、子供達の印象・思い出にも残るものになるんだろうなぁと思ってました。なによりもボーイスカウトがやっていることが、上記のウェブサイトに載るように、社会的にも取り上げてもらえるのが嬉しいですね。

ネパールプロジェクトの近況 その7

Pax IV Hyper Old Blog より数える事、7回目のブログを通しての投稿になります。プロジェクト実施後としては初めての投稿で少しBlogへの投稿が懐かしく感じます。最近のネパールプロジェクトの近況を報告させて頂きます。

まず最初に、報告会の開催について改めて話をさせて頂きます。5月の報告会を開こうかと思っています。僕らの中では、報告会はPLAN DO SEEの集大成ですね。全部が出来て初めて報告が出来るという事になります。そんな報告会ですが、色々な方が来てくれるとうれしいです。お世話になった方、プロジェクトに興味のある方、または海外での日本スカウトのローバリングを知ってみたい方など多くの方が僕らの報告会を見た後に今日は足を運んでよかったと思ってくれる様な報告会にしていきたいです。そんな報告会の詳細を以下に記載させて頂きます。

■日時:2007年5月20日(日)13:00〜16:00(受付開始 12:40)

■場所:エコギャラリー新宿(新宿中央公園内)

■内容:

1、スライドを用いた事業報告

プロジェクトの概要やプログラム内容、また諸々の評価や反省などを盛り込んでプレゼンテーションをする予定です。

2、パネルディスカッション

スライドのセッションでは伝えきれなかった、クルーのアツい思いや本音などを簡単なパネルディスカッションをしながら、皆さんに伝えていきたいです。

詳細は報告会開催のお知らせを見て頂けたら幸いです。どうぞお時間をある方は足をお運びください。お待ちをしております!

報告会のお知らせ

新潟県ぐったり村訪問報告(農作業編)

昨日に引き続き、新潟訪問報告を。前日の古民家修復作業からうってかわり、今度は農作業を。農作業においては二班に分かれて、自然薯堀りチームと、田んぼ肥料やりチームに分かれました。

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自然薯は、土の中にプラスチックの直径15cmぐらいのホースが埋められているので、それを掘り出す作業の繰り返しです。すべてのホースにちゃんと自然薯がなっているわけではなく、苦労して掘り返してもとても小さい自然薯だったりと、すさまじい重労働になりました。しかし、収穫した自然薯を使用して、天婦羅・ポテトチップス等を調理して、とても美味しくいただけました。 翌朝、僕は腰・背中が筋肉痛でしたが。。。
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田んぼ肥料やりチームは、田んぼに水が入れられる前に肥料を蒔いておくという作業をやっておりました。けど、僕は自然薯チームだったので、詳細はわかりません。ここでは、写真だけ公開しておきます。

自然薯の作業をやりながら、普段僕らがスーパーでお金を出して、簡単に買って食べている野菜・作物が、農家の方の重労働によってできあがってきているものであることを実感しました。食べ物を大切にするとともに、多少高くても文句を言わないようにしようと思ったのです。

新潟県ぐったり村訪問報告(古民家修復編)

4月27日深夜から4月30日まで、Pax Circus(Pax IV Hyperの社会人メンバー) 10人で、新潟県上越市桑取に行っておりました。Pax IV Hyperの初期メンバーである伊賀君が現地にて農家になっており、そのお宅を訪問しました。僕らが、この地域をぐったり村と呼んでいるのは、ここに行くと必ず日本酒を飲みすぎて、翌朝ぐったりしているからなんです。

今回は築100年?とも言われているかやぶき屋根の伊賀邸の居間の床の張替えをしました。畳をすべてはがして、その下のコンパネを新しいものに張り替えて、再度畳を戻すという作業です。約7人で作業をして、5時間かかりましたね。
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上記の写真のように、素人軍団ながらもわりときれいに出来て、みんな大満足。このあとは美味しいお酒を頂くことも出来ました。次回は農作業編をご紹介したいと思っています。

ネパールプロジェクト2007報告会

以下の通り、報告会を開催いたします。ご参加は無料・自由ですので、皆様、是非お越しください。
■第4回ネパール国際協力協同プロジェクト 報告会
日程:2007年5月20日(日)
場所:エコギャラリー新宿
アジェンダ
12:40 開場
13:00 開始
16:00 終了

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(クリックすると拡大いたします)

現地のボーイスカウトともに行った活動はもちろんのこと、ネパールのボーイスカウト事情、自然環境事情・街中の様子、ネパール流キャンプ・キャンプファイヤーのやり方、ネパール流後輩の育成方法などのお話もしてくれると思います。 お楽しみに!

新人募集中

春になり、どの大学のサークルでも、どの大学の研究室でも新人を募集している時期ではないでしょうか?そんな流れに乗り、ユーススカウトグループPax IV Hyperでも新人さんを募集しています!18歳から22歳くらいまでのベンチャースカウト・ローバースカウトの皆さん、一緒に活動しませんか?

Pax IV Hyperは関東地方を中心に、20数名で活動を行っているスカウト集団です。おもな活動テーマはネパールプロジェクトやモンゴルプロジェクトですが、国内での活動もやっています。せっかく大学生になったんだから、せっかくローバースカウトになったんだから、ダイナミックな活動をしましょう!

これまで、Pax IV Hyperでは、

・世界最高峰エベレストのベースキャンプに行ったことがある
・世界遺産都市ネパール・バクタプルで環境教育ワークショップを開いたことがある
・飛行機を使わずに、船と電車(シベリア鉄道)だけでモンゴルに行ったことがある
・モンゴルはゴビ砂漠のど真ん中で、ゲルに泊まったことがある
・新潟の山中で、農家の方々と飲みまくったことがある
・日本国内で青年参画の実践として日本連盟各種委員会に参画したことがある

といったような活動をしてきています。

もちろん、これまでにあまり活動してきていない方でも問題ありません。経験・技術豊かな先輩が、やさしく指導してくれると思います。興味のある方は、このブログにコメントを残していただくか、realsoko@hotmail.comまでご連絡ください。ご連絡をお待ちしております。

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