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旅は脳を鍛える:ウラジオストク、サーフィン、読書
モンゴルプロジェクトのシベリア鉄道組がさきほど無事にロシアのウラジオストクに到着し、本日の宿泊場所にチェックインしたとの連絡が入りました。Pax Mapにもウラジオストク追加しました。明日からはいよいよシベリア鉄道乗車です。
(富山のフェリー乗船前のモンゴルプロジェクトのシベリア鉄道組)
さて、すでに読み終わってから数ヶ月経つのですが、以下の2冊の本を読みました。両方とも同じ著者の脳についての本なのですが、題名にもある通り、中・高生にもわかるようにと、わかりやすい文章で書かれており、非常に興味深いものでした。特に記憶・学習・創造等をつかさどる脳の構造について解説されていることが、我々教育関係者には非常に役に立つのではないかと思ったのです。脳の構造がわかれば、学習・記憶・創造等の効率を高められるのかなぁと。”旅は脳を鍛える”という言葉も以下の本からの抜粋です。他にも”脳の地図は脳が決めているのではなくて身体が決めている”、”脳に逆らうことがクリエイティブ”、”脳は疲れない”、”寝ることで記憶が整理される”、”やりはじめないとやる気が出ない”等が解説されています。受験生にも参考になるのではないでしょうか。
■海馬—脳は疲れない
■進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線
で、私も学生ほど自由な時間は無い為に長旅は出来ないのですが、普段と違う環境に行き(空間情報が脳の海馬を最も刺激する)、普段使わない身体の一部を使い(身体が脳を作る)、脳を鍛えたい!ということで、生まれて初めてサーフィンというものをしてきました。日には焼けたし、やや筋肉痛にもなりましたが、果たして脳が鍛えられたかはまだわかりません。ただ、海の中で波を待ったり、波に合わせるように無邪気にパドリンクしてたのは純粋に楽しかったです。
Repair & Reuse
世界で最も環境に優しい自動車はどのメーカーの車でしょうか?トヨタのハイブリッド車?それとも水素自動車?電気自動車?車における何を評価基準にするかによって、答えは変わってきます。上記の例は、すべて燃料の種類、消費効率を評価基準にした場合の回答例です。では、ボディやエンジン等の使用後の廃棄について考えた場合はどうなるでしょうか?一般的な車の場合は10年ぐらい乗った後は廃車にし、スクラップにして、資源として再利用されるなり、ごみになるでしょう。このような観点で世界で最も優れた車はRolls-Royce(ロールスロイス)の車だという意見もあるそうです。あまりに高級で高額だから、一回買ったら修理をして使い続け、ほとんど廃車やスクラップにされないらしいです。
で、先日、私もCasio G-shockの時計と、Dannerのトレッキングブーツを修理に出してきました。時計についてはベルトとベゼルのゴム?ウレタン?の部分をすべて取り替えてもらいました。また、ブーツについてソールの張替えをお願いしました。双方とも購入価格の1/3ぐらいの修理費がかかってしまいましたが、愛着のあるモノたちなので気持ちよくその費用は払ってきましたよ。だって、時計はまだ動いていたし、ブーツもソールがツルツルにへたっているけど、それ以外の部分はまだまだ使えますから。それよりもなによりも、世界中を旅してきた大切な僕の個人装備なのだからね。
アジア太平洋地域における持続可能な発展のための放送
昨日の国連大学での打ち合わせ結果をご報告いたします。(本当は昨晩書こうと思ってたのですが、BLOGの管理者用のディレクトリを間違えて消してしまい、復旧に時間がかかり、力尽きてました。)打ち合わせは、約3時間半続き、慶應義塾大学教授、国連大学研究員、地図情報会社、プレゼン/編集ソフト会社、あるNGOと私の合計10名で行われました。
主な目的は、世界中で行われているNGO/NPOのフィールドワークをネットや番組放送と融合すること。これまで自律・分散的に行われてた草の根レベルの活動を、通信や放送といった技術により纏め上げて、一般の人からもアクセス可能にすることです。しかもそれがWEBのような静的・テキストベースではなく、動的・地図情報ベースでの融合を狙っています。
で、ボーイスカウトやPax IV Hyperの活動を上記の動的・地図情報ベースのWEB上に、コンテンツとして載せてもらいつつ、システムのサポートも行おうということになりました。つきましては、AVやITに強いメンバーの協力を要請することになるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。ちなみにこーゆー場合に勝手にボーイスカウトの名前って使って良いのでしょうか。。。
また、これら活動の第1弾の発表の場所として、12月中旬に開かれる”Joint Curriculum and Next Generation Broadcasting for Sustainable Development in Asia Pacific”というシンポジウムがアジア太平洋地域の大学・研究機関・NGO等の参加により開かれる予定です。ここでの発表と、シンポジウムのためのWEB的なお手伝いもすることにもなりました。こちらについてもご協力をお願いいたします。
昨日の打ち合わせ中に国連大学の方から紹介のあったE-learningサイトを以下に示しておきます:Ayuquila River e-Case Study。まだ中身をしっかり読めてはいませんが、フィールドワークをうまくWEBにまとめたサイトとして、見本となるのではないかと思いました。
どーせやるなら、国連も巻き込むべ
先日、ボーイスカウトの先輩に”Scouting and United Nations: Relations, Partnerships and Initiatives”という冊子を頂きました。今日はその冊子を読みながら思ったことを書きます。ちなみに3枚の写真をアップしましたが、これらの写真は文章とは直接は関係はありません。これらは、数年前にLEADのGraduation Sessionのために滞在したMexicoの世界遺産都市GuanajuatoでLEADの仲間と撮ったものです。さっきまでビデオでGuanajuatoの番組を見てたので、思い出して、載せてみました。
Guanajuato, Mexico
ご存知の通り、ボーイスカウトも国際連合も世界的な組織ですが、特に日本においてはその2者の関係はほとんど無いような状況です。しかし、この冊子によると、世界では特にアフリカやアジアにおいて、UNEP(国連環境計画)、UNDP(国連開発計画)、WHO(世界保健機関)、UNICEF(国連児童基金)等の国連機関と各国のボーイスカウト組織が協力関係にあり、様々なプロジェクトを展開しているようです。ちなみに日本のボーイスカウトがバングラデシュのスカウトとともにやっているOral Rehydration Therapy(経口補水療法)の啓蒙活動も、UNICEF(バングラデシュオフィス)の協力により行われており、冊子でも紹介されていました。
Guanajuato市街地をモロッコからの友人と。
アジアやアフリカでは、貧困問題、保健衛生問題、開発と環境の問題等、現在進行中の深刻な解決すべき問題がある為に、これらの問題の解決を少しでも効率よくできるようにとボーイスカウトと国連機関の協力関係が有効に働くのでしょう。しかし、日本では少なくともこれらの問題は大きな問題にはなっていません。じゃあ、日本ではどのような国連機関との協力関係が有効になり得るか。その答えの一つが、UNU(国連大学)なのではないかと思うのです。あえて研究機関との協力をすることにより、世界的な活動の枠組み作りや、次世代の活動に関する研究活動等をお互いに共有できればと思うのです。
まぁ、ただでさえ、外部団体との協力体制をあまり敷けていないボーイスカウト日本連盟ですので、場合によっては英語でのやり取りになる国連機関との共同活動は難しいのかもしれません。少なくとも目に見えるメリットが無い限り、それに取り組みさえしないでしょう。だからこそ、組織的・金銭的に縛りのない僕らが動きたいと思うのです。ということで、明日はちょっと遅れたお盆休みなので、国連大学に行ってきます。
慶應スカウト50年史(仮称)執筆依頼用資料準備
2007年には慶應義塾大学内にボーイスカウト組織が出来て、50周年になります。その組織のOB会である慶應スカウト三田会では50周年記念の記念誌を作ろうと準備をしています。今日は会社を早く退社し、4時間かけて過去の資料をひっくり返し、執筆予定者用の参考資料をそれぞれの年代毎に分ける作業をひたすらやっていました。急に執筆者に「書いてください!」と言っても忘れていることも多いと思うので、過去の資料を添付することによって、記憶を戻してもらおうという思惑です。そんな過去の資料(以下の二つは昭和47年発行の資料に書いてありました)を読み返している間に見つけた二つの言葉を書いておこうと思います。
■余は独立の人格である。ゆえに余は独自の思想を持つ。ただし独自の思想を持つとはその結合の状態、統一の方法が独自の面目を呈露するの意味であって、その要素がことごとく独得であるという意味ではない。要素においてことごとく独得なるは狂者の思想である。他人と全然交渉なき怪物である。要素において共通にして結合において独自なればこそ余は友を持ち恋人を持つ。同時に余は余として人生の大道を行く。(詠み人知らず)
■成るだけ議論を多くする方が宜しい。決して大人君子が一声を発したからと云って草木の風にそよぐ如く承知するでない。(福沢諭吉)
他にもいろんな言葉が過去の資料内にはちりばめられていましたが、今の僕に理解できるのはこれくらいでした。古典を読めるようになると面白いんだろうなぁと思うと同時に、インターネット上で検索に引っかかるのは代表的or現代的な文章や思想だけであって、昔の文章や思想は誰かがデジタル化しないとそのうちインターネット中心の世界になった場合に忘れ去れてしまうのかなぁと考えながら、4時間も単純分類作業をやっていたわけです。はぁ、疲れた。。。。
Made in Nature
昨日・今日で、ボーイスカウト海老名第2団(私の所属団)の夏季野営に奉仕参加してきました。野営地は富士五湖の一つ精進湖の近くのキャンプ場。内容は、風穴探検、カヌー/いかだ、キャンプファイヤー、野外料理、キャンプ等です。僕も普段住んでいるのも、勤務しているのも都会であり、本当に久しぶりに自然に帰った気がしました。やはり、僕は自然で育った気がする。。。
都会と比べて、着いた瞬間に違いが分かるのが、風・音・匂いですね。アスファルトやコンクリートに熱された熱風ではなく、木々の間をふいてくるさわやかで、水や葉の匂いを含んだ風。そして、車や電車の音ではなく、セミ・鳥・風が葉を揺らす音。ただ単純に、都会の子供達を自然に連れてくるだけで、その行為だけで、教育になると思いました。実際に指導者の一人で、過去に小・中学校の校長先生をやっていた指導者の方も「プログラムは要らない、ただ子供達を自然の中においてあげれば良い。子供達は勝手に楽しいことを見つけ出すだろう。」と仰ってました。
また、夜は歌・踊り・ゲームを行うキャンプファイヤーや、小さな焚き火を囲み静かに話をしたりしました。話の中身を教育的な内容にすると同時に、炎という視覚的効果があるため、しんみりと話を聞いてくれます。(実は先日、勤務先の同期に「キャンプファイヤーの意義って?」という質問があり、明確に答えられなかったのです。。おはずかしい。。。)キャンプファイヤーでは自然や友情の大切さを感じ、焚き火を囲んだ夜話では、それぞれの進路・家族・技能等について考えるチャンスを与えることになります。
普段は飲み屋で話をされている方も、たまには焚き火を囲んで話をしてみては如何でしょうか?アルコール無しで、相当に真面目な話ができますよ。炎が人間を素直にさせてくれると思うのです。
スカウトムート2005:いよいよ開催ですね
ボーイスカウト日本連盟の構成員のうち18歳から26歳の希望者が参加できるキャンプ大会をムートと呼んでいます。今年はこちらに手引きがあるように、山中湖近くのキャンプ場にて8月19日より6日間に渡り、開催されます。
Pax IV Hyperのメンバーが本大会の実行委員長をやっており、かなり前から企画・準備を頑張っていました。是非、大会が大きな事故も無く、青少年にとって有意義な場・時間になることを祈ってます。
このような大会は、ボーイスカウト以外の人から見るとどのような印象なのでしょうかね。ここまで計画的にキャンプをするんだぁー、なんかイベントサークルみたいだなぁ、小難しそうなことをするんだなぁ、という印象なのかな。是非、機会があれば一般の学生・社会人からの印象を聞いてみたいものです。
僕は参加はしないのですが、当日の日帰り見学はOKなようなので、都合がつくようだったら、雰囲気を感じるだけでもいいので、行ってみようかなぁと思っています(詳しくはこちら)。標高1000mだから、夏でも涼しいしね。(学生時代、会場であるボーイスカウト日本連盟山中野営場にてバイトしてたこともあります。)
Pax IV Hyper NPO化の是非
まだまだ不勉強なので、思いついたことをこちらにメモしながら検討していこう。我々の団体のNPO化をするとどんなメリット・デメリットがあるのだろうか。
■メリット
・ なんとなくやる気がでる(←これ、重要)
・ これまでのボーイスカウトという枠組みに縛られない
・ 助成金獲得がやりやすくなる?
・ 会社(株式、有限)と比べて、法律上・税制上の得がある?
■デメリット
・ 初期と毎年の申請が大変?
・ ある程度のお金が必要になる
・ ボーイスカウトは語れなくなる?
これら以外にも、NPO化することによりすでに社会人になり、通常はボーイスカウト活動(指導者等)はできないけど、NPOでの会員としてたまに顔を出すことならできるメンバーがいたり、将来会社にする際の土台にしたりはできそうかな。主な事業内容としては、1、海外派遣(スタディツアー)の企画・実施、2、国内でのワークショップ・研修の実施、3、E-learningコンテンツの製作・販売、4、教育・環境・国際協力に関する研究等が挙げられるかな。
やべぇ、最近怠けてたかも。。。
GREEというSocial Networking Serviceの日記というコーナーに、このBlogへのリンクを張ってみました。が、このBLOGページは決して僕の日記ページではなく、Pax IV Hyperという青少年教育や国際協力をテーマに活動している任意団体のページです。僕は代表者として活動報告・メモ・意見等を書いているのです。といっても今日のエントリーは相当個人的な書き込みです。
さて本日は土曜日、ひさしぶりに何の予定も無く、ボォーっとしてました。で、まだそのボォーモードから抜けられずに注意散漫・主張不明確な文章になるかもしれません。
ボォーモードにいながらも脳みそってのは動いていて、「脳」に関する本を読んでみたり、「環境再生保全機構の便り」でクマの保全について読んでみたり、はたまたWEBにて「マサチューセッツ工科大学」の学生のページを見ながらアメリカの大学での研究vs日本のメーカーでの研究について思考を巡らしてみたり、さらには「スーダンのダルフール紛争」の記事を読んだりしてました。
(昨年訪れたアフリカ大陸はサハラ砂漠。暑そうに見えて暑くないんです、冬だから。だから僕も長袖・長ズボン。)
それで、ふと、ある友人(ボーイスカウトではなく、一般人)がWorld Visionという団体を通じてウガンダの5歳児のスポンサーになったことや、また別の友人が貧困をなくそうキャンペーンに賛同してホワイトバンドを買ってみたという話をしてたのを思い出し、あれ、俺は最近何かやってたかなと思い返してみたのです。
確かにPax IV Hyperでは今夏モンゴルにて環境や貧困に関するプロジェクトが予定されていますが、僕は現地に行かないアドバイザーだし。そしてFellowとして参画しているLEADについても最近は疎かになっていたので、日本の代表者にメールを書いてみたり、溜まりに溜まった全世界からのLEAD関連のメール300通を読んだりしてました。まぁ、PaxにしてもLEADにしても情報のキャッチアップはできたので、今日のところはよしとするか。
と、まぁ、こうして休日は消費されていくのです。。。にしても、あつい。。。
心の教育は誰がするのか?
2004年10月16日にこのブログを始めてから、このエントリーで100エントリーになります。いやぁ、よく続きましたし、よく書きました。ネタで困ったこともほとんどなく、なんなんでしょう、この執筆意欲は。。。
さて、今日は恩師でもある大学の教授と話をしてきました。最近の大学での問題として、ひきこもりや、ニート、学生における精神的な弱さみたいな話があがりました。勉強や進路でつまづくと、回復するのに結構時間がかかってしまう学生もいるとのこと。しかし、このような精神力に関する教育は大学教育では難しいので、ボーイスカウト等にも期待しているとのお話でした。
何か壁にぶつかった時に、どのような気持ちで、どのような対応をするか?おそらくそのための訓練には日ごろから、いろんな壁にぶつかるのが良いのではと思いました。特に自分の力ではどうしようもできないいろんな壁。ボーイスカウト風に言うと、自然の中のキャンプ生活における、天候の変化や、登山への挑戦等が挙げられるのかな。自然については人間の力の及ぶ範囲ではないし、登山なんかも体力の限界まで挑戦するようなものなので、ともに精神力の鍛錬には良いプログラムなのかと。
普段の学校生活では、なかなかそのような限界に触れることは少ないからこそ、学校教育ではないボーイスカウトで、そのような環境を提供し、危機・限界への対応を学習してもらうと良いのではないでしょうか。私の原隊でも来週末夏季野営を予定しています。自然に触れ、精神の教育ができればと思っています。