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世界スカウト機構ウェブページにPax IV Hyper登場

世界スカウト機構のウェブページ(ユースプログラム/環境プロジェクト) にPax IV Hyperとネパールのローバースカウトとのプロジェクトが掲載されました:Nepal – Japan Joint Environmental Project。活動写真が載っただけではなく、過去約6年間継続して活動していること、植林や環境ワークショップを現地で実施していること、そして本活動を通じてローバースカウトが環境問題、チームマネージメント、地域開発等を学んでいるとの記事になっています。

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以下に英語ではありますが、記事のコピーを載せておきます。

The Kantipur Open Rover Crew and Ever Green Open Rover Crew in Nepal and Japan’s Pax IV Hyper group have been working on a joint environmental project in Kathmandu valley, Nepal for the last six years.

In February 2007 the Rover Scouts from both Nepal and Japan organised and ran several environmental workshops for local children which included a tree planting programme. Through these activities, the Rover Scouts learned not only about nature and the environment, but they also learned about education for children, team management, and community leadership.

With such community and personal fulfilment, the Nepali and Japanese Rover Scouts are committed to continuing with the relationship and project in the coming years, and welcome other countries to join.

この記事を通して、少しでも多くのローバースカウトが環境活動に興味を示し、同様な活動が世界中で生まれるとともに、それによって世界の環境問題・貧困問題・健康問題等が少しでも解決されるといいですね。

事後報告:本プロジェクトにおける植樹活動の意義

本プロジェクトでは、植樹活動を2002年3月よりPax IV Hyperとしてネパール王国において継続的に植樹活動を継続的に実施して参りました。2007年3月の渡航時にも例年通り植樹のプログラムを計画・実施して参りました。

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(プログラム実施地:カカニ・トレーニング・センター)

以下に第4回プロジェクトの植樹プログラムの概要を記載致します。
名称:植樹プログラム

活動地:Kakani Training Center (カトマンズから車で1時間程)

活動日数:2日間

(1日目 日ネのローバーによる植樹活動と協議 2日目 小学校のスカウトを対象とした集会)

植樹した木:50本

実施した感想:

1、本プロジェクトにおける植樹活動の意義に関する協議

1日目は日ネのローバーで10本程の木を植えた後に、残り40本分の穴を掘り、2日目の小学校のスカウト達を交えた植樹の準備をした後に、とても居心地の良いドミトリーの一部屋で植樹に関する協議をしました。議題は「外国スカウト(日本スカウト)が植樹の活動をしている事に意味があるのであろうか」という事でした。自分たちとしては、植樹活動について改めて準備期間中に考えてみれば、一年に一回しか来れない自分らはたとえ植樹をしてもその世話や管理は出来ない訳であり、責任を持つという事が出来ないですね。それをどうにか改善したいという気持ちもありました。そんな事を思いながら植樹に対する協議に望みました。

協議のときは、「もう植樹は意味が希薄であるから、やめてしまった方良いんじゃないか」という意見も日本スカウトから出ました。ただし、ネパールスカウトの答えは「植樹活動はプロジェクトの始まった頃から継続的に実施しているものであり、もう5年間も継続されてきている活動なんだよね。ネパールのローバー活動の中でこんだけ外国スカウトと継続されてきたプログラムは類を見ない。だからプロジェクトのシンボルとしてでもこの活動を継続させたい」という答えがかえってきました。幸い植樹したカカニ・トレーニング・センターはスカウト施設であり、カトマンズ盆地のローバースカウトは年に1度、ここで植樹をしなければいけないという約束があるらしく、定期的に日本のスカウトが植えた木もチェックしてくれるそうです。

この話し合いの中で、私は日本の方から見れば意味の無いという事柄も、視点を変えてネパールのスカウトから見れば十分に意味がある事もあるという様な事を感じました。その様な事を知る事が出来た事も良い事であったなと思います。

2、現場力の不足

これは反省にあたる事かもしれませんが、クルーとしては現場の力や知識が圧倒的に足りてなかった様に感じました。ここでは、植樹に関する知識ですね。どうも、海外でのプロジェクトを実施する場合に、専門知識が足りていない事が多い様に思います。原因としては計画にかける時間がとても多くなってしまう事があると思います。その様な現場の力が足りていない事を思い、中には最近、足りてなかった知識や技術を補完する為に森づくりのNPO団体の行事に参加をさせてもらったりしています。私も2度、その行事へ参加をしてきました。やっぱり学ぶべき事は多いなと改めて感じましたね。この現場力というのは、原隊での他の隊への奉仕という形でも養えると思います。計画をある程度、たてたときに、どんな力が現場でいるのかを予想をたててから、その活動に似た活動に日本で参加する事も必要なんじゃないかなと感じました。

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(アイスブレーキング:プラスマイナスー鬼ごっこの様なものです)

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(木の役割に関する紙芝居)

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(植樹風景)

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(植樹をした丘で記念撮影をしました。10年後が楽しみです)

事後報告:ネパールの地域ローバーの活動

2007年2月の渡航では、ネパールの地域ローバーであり本プロジェクトのカウンターパートであるKantipur Open Rover Crewが実施した別のプロジェクトについて知る機会がありました。プロジェクトに関する概要を以下に記載致します。

名称 :Drinking Water Project

主催者 :Kantipur Open Rover Crew(カトマンズで活動するユーススカウトグループ)

実施期間:全期間であると9ヶ月、実働は3ヶ月を要した

協力:UKのスカウト指導者

実施内容:

ネパールを訪れたUKのスカウト指導者とKantipur Open Rover Crew(以下、KORCと省略)のスカウトがUKの指導者達の滞在期間中にカトマンズで出会った。そして、Drinking Water Projectの話をした後に、指導者達は本国へ帰国後に基金を募り日本円で約35万円をプロジェクト実施資金としてKORCへ提供した。KORCはカトマンズからバスで30分程度のKirtipurで提供されたお金を運営資金としてプロジェクトを実施した。実施内容は、水道水を引くというものであり、街から少し離れた山の中腹に地下水をくみ上げ、塩素消毒により飲料可能な生活用水を供給するタンクを設置し、そのタンクからパイプをのばして街の広場に、飲料水の出る水道を設置するというものだった。

感想:

ネパールのローバー活動はとても活発である事を実際に目にして、改めて感じました。彼らは、自分たちでセメントをこねて、共同水場を作ったり、パイプを街までのばしたりという作業まで自分たちでやってしまったそうです。なんか地元のローバーが地元でそんな活動もしてしまうなんて少し魅力的ですよね。また、同じ街で視力検査キャンプを実施することもしているそうです。この様な活動を出来るという基礎の部分には、スカウト自身のアツい気持ち(抽象的ですが)があると感じました。私の地域のローバー活動(東京の北多摩地区)にも参考になる活動であり、実際に目で見る事が出来てよかったなと思いました。

こんな感じに少しずつ、報告書以外でもブログを通して、プロジェクトの中身を書いていきたいと思います。今回はその一発目という事で、次回も見て頂けたら幸いです。

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(スカウトが実際にセメントをこねる所から施工した共同水場)

img_0517.JPG          (共同水場のあるKirtipurから少し離れた集落の風景)

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(Kirtipurの中心街ーKathmanduの喧噪さとは異なる雰囲気を持つ静かな街でした)

ブータンとの関係

最近、ブータンを訪れた時にお世話になったKeys to Bhutanという旅行会社の方とメールをやり取りしていて、彼の会社のウェブサイトを日本語訳してあげることにしました。僕らは、ブータンに入国する直前まで、出発国であったネパールの空港でビザの問題が発生して、その日にブータンに渡れるかどうかわからないといった状況に陥り、その際にこのKeys to Bhutanの人が、彼らの旅行会社を使っているわけでもないのに助けてくれたのです。ブータンという国はつい最近まで鎖国をしていたらしく、現在でも外国人旅行者は1日200ドル払うという金額固定の旅行を強いられている国で、なかなか旅行のしにくいイメージがあります。そんなイメージを少しでも払拭し、あの美しきブータンにより多くの人が行ける様になるためのウェブサイト日本語訳です。

Keys to Bhutan English Website(本社:英語版)
Keys to Bhutan Japanese Website(日本語訳作業中)

そんな彼とスカウト関連の話になったら、最近旅行のアテンド中にスカウト活動をやっているのを見かけたので、写真を撮ってきたよと、下のような活動写真を頂きました。

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ブータンのスカウトといえば、数年前に愛知連盟のローバースカウトが現地のベンチャー・ローバーレベルのスカウトと活動していましたよね。是非、また日本のスカウトとブータンのスカウトが交流・活動できたらいいなぁと、ウェブサイトの翻訳や、この写真を見ながら思っていました。パックスでネパールに行くときに、周辺見学としてブータンに立ち寄るものありですよー!

パックのロールスロイス:グレゴリー

スカウティング研究センター事務局の日記さんの記事により、世界ジャンボリー派遣バッグの存在を知りました。この記事のコメントではこのバッグに対して概ね好意的に捉えているように見えますが、私個人的にはどうしても、「あぁ、またかぁ」という印象を持ってしまいました。一言で言って、ださいし、実用的ではなさそう。ボーイスカウト日本連盟から出される備品の多くに同じような印象を持っており、スカウトが活動で使う道具をかっこよくしたり、実用的にしないと、ボーイスカウトのイメージ全体すら落ちかねないと考えているのです。少なくとも、もし自分が世界ジャンボリーに参加するとしても、このバックは使わずに自分のバックパックで参加したいだろうなと考えてました。

ボーイスカウト・バックパックというキーワードでは、グレゴリーの存在は無視できません。先日も、グレゴリー・ブック—バックパック大全という本を読んでいたのですが、世界の冒険家やアメリカの軍隊で使われているバックパックメーカーであるグレゴリーは、そもそもはボーイスカウトのウッドクラフトの一環でいわゆるフレームザックを作ったウェイン・グレゴリーが創業したものであり、ある雑誌ではパックのロールスロイスとすら呼ばれているそうです。上記の本でも、創業者でありボーイスカウトであるウェイン・グレゴリーのインタビューが掲載されており、ボーイスカウトとグレゴリーのパックの深い関係が述べられています。実は、パックスのメンバーでもグレゴリーのバックは人気で、先日新潟に行ったときも3人が同じタイプのグレゴリーのバックを使っていました。

また、今回の派遣バックがダッフルであり、マクドナルドのロゴが入ってるのも気に入りません。僕がカナダ・アメリカに自転車旅行に行ったときも、バングラデシュ・ネパールに国際ボランティアに行ったときも、ダッフルなんて選択肢は無く、常にバックパックでした。自然の中を行動する、両手を自由に使えるようにするという意味で、バックパック以上の選択肢はないと思っています。そして、マックのロゴ。中学生ぐらいまでのスカウトだったら恥ずかしくないのかもしれませんが、高校生以上ではマックのロゴが入ってたら恥ずかしくて使えないのでは?モンベルブランドならまだしも、マックブランドがアウトドア志向の人にとって魅力的なブランドであるだろうか?

ちなみにパックスのネパールプロジェクトにおいても、モンゴルプロジェクトにおいても、プロジェクト実施国で派遣団ジャケットを購入する慣例があり、本物か偽者かはわからないけど(笑)、毎回ノースフェイスのアルパインジャケットを現地で安価でそろえています。 活動の中身の品質を高めるのも大事だし、外見のデザイン・イメージを良くするのも大事だと思います。そんな意味で今回の派遣バックには賛成できないのです(実際に支給されてそれを使わざるを得ない方には申し訳ないですが)。
「パックは背負うのではなく、着るのだ」(ウェイン・グレゴリー、グレゴリー創業者)

ネパールプロジェクト2007報告書公開

2007年2,3月に実施したネパールプロジェクトの報告書を以下に公開いたします。187ページ、49MBと、やや重いファイルですので、ダウンロードの際はお気をつけください。今後国際協力プロジェクトを実施する際に有用になるであろう活動経緯・経験等が書いてあると思います。

ネパールプロジェクト2007報告書

もちろん、プロジェクトに対するコメント・質問等も、お待ちしております。
以上、よろしくお願いいたします。

世界スカウト財団事務局長との対話

本日、先輩に誘われて現在来日中の世界スカウト財団(World Scout Foundation)の事務局長の方とお会いしてきました。この方はベトナムの赤十字で働いたり、日本の一橋大学に短期留学をしたり、現在はスイスはジュネーブの世界スカウト財団で働いている方で、とにかくスカウト経験だけでなく国際経験も豊かなアイルランド出身の紳士でした。

ボーイスカウト活動に関するいろんな雑談をしていたのですが、「青少年にとって、いろんな誘惑・他に楽しいことがある、この日本において、ボーイスカウト活動を続けている理由はなんなんですか?」といった質問を受けました。確かにアジア諸国では、あまり選択肢がない中でスカウト活動をやっている場合が多そうですが、日本ではこの質問は真っ当な質問であり、かつ今後の日本のスカウト人口を増やす為にもGood Questionなわけです。
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僕の答えは、↑こんなこと(バングラ・ネパール・モンゴル等の各種国際協力プロジェクトを支えてきた元ローバースカウト達@新潟県上越市ぐったり村)をできるのはスカウト出身だからこそであり、また、学生時代から社会への奉仕・サービスを根付かせてくれたのもスカウト活動だからと考えています。

それ以外にも国際的なスカウト勢力・スカウト政治の中でのアジアの立場、日本への期待等も話をしてくれました。何よりも印象的だったのは、「ローカルのスカウト活動がこれほど自立していて、そして成功しているのはアメリカ以外では日本やアジア諸国しかない」みたいなことを仰ってました。たしかに、学校教育と密接な関係を持っているアジア諸国のスカウト活動や、なんだかんだいいながら、全国各地に自立した団が存在する日本などは世界的にみたら、高い品質を保っているんでしょうね。

ネパールプロジェクトの近況 その7

Pax IV Hyper Old Blog より数える事、7回目のブログを通しての投稿になります。プロジェクト実施後としては初めての投稿で少しBlogへの投稿が懐かしく感じます。最近のネパールプロジェクトの近況を報告させて頂きます。

まず最初に、報告会の開催について改めて話をさせて頂きます。5月の報告会を開こうかと思っています。僕らの中では、報告会はPLAN DO SEEの集大成ですね。全部が出来て初めて報告が出来るという事になります。そんな報告会ですが、色々な方が来てくれるとうれしいです。お世話になった方、プロジェクトに興味のある方、または海外での日本スカウトのローバリングを知ってみたい方など多くの方が僕らの報告会を見た後に今日は足を運んでよかったと思ってくれる様な報告会にしていきたいです。そんな報告会の詳細を以下に記載させて頂きます。

■日時:2007年5月20日(日)13:00〜16:00(受付開始 12:40)

■場所:エコギャラリー新宿(新宿中央公園内)

■内容:

1、スライドを用いた事業報告

プロジェクトの概要やプログラム内容、また諸々の評価や反省などを盛り込んでプレゼンテーションをする予定です。

2、パネルディスカッション

スライドのセッションでは伝えきれなかった、クルーのアツい思いや本音などを簡単なパネルディスカッションをしながら、皆さんに伝えていきたいです。

詳細は報告会開催のお知らせを見て頂けたら幸いです。どうぞお時間をある方は足をお運びください。お待ちをしております!

報告会のお知らせ

ネパールプロジェクト2007報告会

以下の通り、報告会を開催いたします。ご参加は無料・自由ですので、皆様、是非お越しください。
■第4回ネパール国際協力協同プロジェクト 報告会
日程:2007年5月20日(日)
場所:エコギャラリー新宿
アジェンダ
12:40 開場
13:00 開始
16:00 終了

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(クリックすると拡大いたします)

現地のボーイスカウトともに行った活動はもちろんのこと、ネパールのボーイスカウト事情、自然環境事情・街中の様子、ネパール流キャンプ・キャンプファイヤーのやり方、ネパール流後輩の育成方法などのお話もしてくれると思います。 お楽しみに!

新人募集中

春になり、どの大学のサークルでも、どの大学の研究室でも新人を募集している時期ではないでしょうか?そんな流れに乗り、ユーススカウトグループPax IV Hyperでも新人さんを募集しています!18歳から22歳くらいまでのベンチャースカウト・ローバースカウトの皆さん、一緒に活動しませんか?

Pax IV Hyperは関東地方を中心に、20数名で活動を行っているスカウト集団です。おもな活動テーマはネパールプロジェクトやモンゴルプロジェクトですが、国内での活動もやっています。せっかく大学生になったんだから、せっかくローバースカウトになったんだから、ダイナミックな活動をしましょう!

これまで、Pax IV Hyperでは、

・世界最高峰エベレストのベースキャンプに行ったことがある
・世界遺産都市ネパール・バクタプルで環境教育ワークショップを開いたことがある
・飛行機を使わずに、船と電車(シベリア鉄道)だけでモンゴルに行ったことがある
・モンゴルはゴビ砂漠のど真ん中で、ゲルに泊まったことがある
・新潟の山中で、農家の方々と飲みまくったことがある
・日本国内で青年参画の実践として日本連盟各種委員会に参画したことがある

といったような活動をしてきています。

もちろん、これまでにあまり活動してきていない方でも問題ありません。経験・技術豊かな先輩が、やさしく指導してくれると思います。興味のある方は、このブログにコメントを残していただくか、realsoko@hotmail.comまでご連絡ください。ご連絡をお待ちしております。

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